「プライベートオークションでしか手に入らない幻の高級時計」——その響きに、心を奪われる同志は少なくないはずだ。
市場に一切流通しない希少モデルや、ごく限られた顧客のみに案内される非公開モデル……それらは、もはや“時計”という枠を超えた芸術品と呼ぶべき存在だ。
本稿では、その幻の一本を手に入れるためのリアルな手段と、実際に落札された驚愕のモデルたち、そしてその舞台裏を、私の視点でじっくりとお届けしよう。
- ✔ プライベートオークションでの希少時計の取引実態
- ✔ 実際に数億円で落札された超高級時計の詳細
- ✔ 幻の時計を手に入れるための準備と成功のポイント
幻の高級時計を手に入れる最も現実的な方法とは?
高級時計の世界に長く身を置いていると、「もう市販では手に入らない」と言われる幻の一本に心を奪われる瞬間がある。
だが、正規販売店や中古市場をいくら探しても、そう簡単に出会えるものではない。
そこで注目したいのが、プライベートオークションという特別な舞台だ。
プライベートオークションの仕組みと特徴
プライベートオークションは、一般公開されない非公開の競売形式。
参加できるのは招待を受けた限られた顧客のみで、出品されるモデルや落札価格も秘密裏に扱われる。
そこに登場するのは、一般市場には出ない希少な限定品や、個人コレクターが手放す伝説の逸品ばかりだ。
個人間取引との違いと使い分け
最近では、ボナムズのようなオークションハウスが仲介する個人間取引も増えてきた。
この形式は、希望モデルがオークションに出るのを待たずに、必要な時に素早く交渉ができるというメリットがある。
ただし、出品モデルのレベルや信頼性、鑑定体制などを含めると、プライベートオークションの方が安心感と出会いの質が高いのは間違いない。

超希少!プライベートオークションで取引された実例
「幻」と呼ばれるにふさわしい高級時計は、まさに伝説のステージ=プライベートオークションでこそ姿を見せる。
この場には、世界中のトップコレクターたちが注目する、極めて希少なモデルが静かに並ぶ。
今回は、実際に落札された2本の超高額モデルを取り上げて、その魅力と背景に迫ってみよう。
リシャール・ミル「RM 07-02 サファイア」:約3.9億円で落札
リシャール・ミルといえば、“最先端技術と芸術の融合”を体現するブランドとして知られている。
中でもこの「RM 07-02 オートマティック サファイア」は、ケース素材にサファイアクリスタルを採用した異次元のモデルだ。
2024年、香港のプライベートオークションにて、未使用状態のブルーサファイアモデルが約2000万香港ドル(約3億8940万円)で落札された。
この時計、ただ美しいだけではない。複雑なトノー型ケースにサファイアを加工するには、熟練の技術が必要なのだ。
パテック フィリップ「グランドマスター・チャイム 6300」:約7.8億円で落札
時計界の王者ともいえるパテック フィリップの最高峰モデルが、この「グランドマスター・チャイム 6300」だ。
ミニッツリピーター、永久カレンダー、デイトリピーターなど20もの複雑機構を搭載した、まさに究極のマスターピース。
この一本は、同じオークション内で約4000万香港ドル(約7億7880万円)という驚愕の価格で落札されている。
47.4mmの18Kホワイトゴールドケースは迫力がありながらも上品で、まさに資産と美の融合だ。

幻の高級時計を手に入れるための準備とポイント
プライベートオークションに参加し、幻の時計を手にするには、ただお金があればいいというものではない。
事前の準備や信頼できるネットワーク、そして的確な情報収集力が必要だ。
ここでは、私自身が実際に意識している2つの重要なポイントを紹介しよう。
信頼できる仲介業者の選び方
まず、どこから情報を得るかが肝心だ。
私が真っ先に挙げるのは、ボナムズ(Bonhams)のような信頼性の高い国際的オークションハウスだね。
こうした業者は、鑑定士の目が厳しく、真正品のみを取り扱うから、安心感がまるで違う。
豊富な実績とネットワークを持つ業者に頼ることで、出会える時計のレベルも一段上がるはずだ。
資金調達や支払い方法の事前確認
次に重要なのが、資金面の準備だ。
プライベートオークションでは、数千万円~数億円規模の取引が当たり前。
事前にデポジットや信用調査が必要になることもあるから、準備不足は命取りだ。
支払い通貨、銀行手続き、税関対応など、国際取引に伴う諸条件についても、しっかり確認しておこう。

プライベートオークションでしか手に入らない幻の高級時計まとめ
ここまでご覧いただいたように、幻の高級時計と出会うためには、プライベートオークションという特別な場を活用するのが現実的な手段だ。
市販されない超限定モデルや、世界でも数本しか存在しない希少モデルに出会えるチャンスは、そこにしかない。
ただし、その舞台に立つためには、信頼できる情報源と十分な準備、そして何より“本物を見極める目”が求められる。
今回ご紹介した、リシャール・ミル RM 07-02 サファイアやパテック フィリップ グランドマスター・チャイム 6300は、その象徴ともいえる存在だ。
いずれも正規ルートでは入手困難であり、まさに「持つことが語る時計」といっても過言ではない。
あなたもぜひ、プライベートオークションの世界に足を踏み入れ、唯一無二の一本との出会いを楽しんでほしい。


- ★ プライベートオークションは幻の高級時計と出会える舞台
- ★ 数億円で取引された実例に見る希少モデルの実態
- ★ 信頼できる仲介業者と資金準備が成功の鍵
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